扁桃炎とは

扁桃炎(へんとうえん)とは、のどの奥の左右にある「扁桃」(下図の矢印部分)が細菌やウイルスの感染によって炎症を起こす、のどの病気です。扁桃は鼻や口から入ってくる細菌やウイルスが体内に入ることを防ぐ大切な役割を担っています。扁桃炎が腫れて扁桃炎になると、体のだるさや発熱、のどの痛みなどの症状が見られます。

のどの構造

扁桃炎の症状

扁桃炎には、細菌やウイルスの感染によって発症する急性扁桃炎と、急性扁桃炎を繰り返し再発すること慢性扁桃炎があります。ご自身もしくはお子さんが扁桃炎か、次の項目を確認してみてください。

〜扁桃炎の症状チェック〜

A. つばを飲み込む時にのどが痛い
A. のどの奥が赤い、腫れている
A. 発熱がある、悪寒がする
A. 関節痛がある
B. 体がだるい
B. のどの奥に白い点々がついている
B. のどの奥に物が詰まった感じがする
B. 口臭がにおう

Aの項目に当てはまることが多い場合は「急性扁桃炎」、Bの項目に当てはまることが多い場合は「慢性扁桃炎」の可能性があります。

急性扁桃炎

急性扁桃炎は5歳までの乳幼児よく見られます。小さいお子さんの場合、免疫力が弱く、溶連菌や肺炎球菌、インフルエンザウイルスなど、様々な細菌やウイルスに感染しやすいです。
この時、免疫反応として発熱することはしばしばありますが、免疫反応ではなく扁桃の腫れによる発熱症状がないか注意が必要です。放置しておくと、扁桃に細菌やウイスルスが住み着いて、5歳以降も扁桃炎を繰り返す慢性扁桃炎に発展する可能性があります。

慢性扁桃炎

扁桃炎を年に4回以上の頻度で繰り返す発症する場合、慢性扁桃炎に該当します。慢性扁桃炎は成人の扁桃炎に見られることが多く、疲れや睡眠不足など抵抗力が落ちている時や喫煙・飲酒などの刺激によって発症します。発熱やのどの痛みは急性扁桃炎よりも症状が軽い一方、薬での症状改善が難しくなります。

扁桃炎はうつるのか?

扁桃炎の主な原因は細菌やウイルスであるため、他の人にもうつります。主な感染経路は、くしゃみや咳による飛沫感染です。扁桃炎を発症したことで学校や会社を休む決まりはありませんが、扁桃炎がインフルエンザウイルスやアデノウイルスなど感染力の強い病原体の感染が原因で扁桃炎を発症した場合は、学校や会社を休む必要があります。

扁桃炎の治療

扁桃炎の治療では、扁桃に感染した細菌等をやっつけるため抗生剤を処方することが多いです。ただし、慢性扁桃炎の場合で症状の改善が認められない場合は扁桃の切除手術をお勧めする場合もあります。

扁桃炎を予防するには

扁桃炎を予防するには、「細菌やウイルスの侵入を防ぐこと」と「免疫力を高めること」が大切です。扁桃炎の予防策として次の様な取り組みを心掛けましょう。

  • 手洗いうがいをする
  • ⻭磨きをする
  • 定期的な水分補給(のどの乾燥を防ぐ)
  • 適度な運動、十分な睡眠
  • ビタミンCやビタミンEを多く含む食品を食べる(柑橘系の果物など)

このページの監修医師

院長 井上雄一郎

大船こどもとおとなのクリニック

耳鼻咽喉科担当 院長 井上雄一郎

名古屋市立大学医学部卒、複数の病院で耳鼻咽喉科を担当し、1993年10月医療法人井上耳鼻咽喉科医院院長就任
2021年11月より大船こどもとおとなのクリニック院長に就任
専門分野はめまいを中心に耳鼻咽喉科一般

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