子どもの便秘とは

便秘の定義は排便が週3回より少ないか、5日以上出ない日が続いた状態をいいますが、子どもの場合は、毎日排便があっても痛がったり、出血がある場合も便秘となります。
便秘症のうんちはコロコロと乾燥したものや、大きく硬い便といった特徴があります。

子どもの便秘の原因

乳児期には母乳やミルクを飲む量が少なかったり、幼児では食物繊維の摂取量が少ないことなど、生活習慣の影響で便秘になることがあります。
また、トイレトレーニングの際に排便時に痛みを感じるのを嫌がって我慢してしまうと、さらに便が硬くなるという悪循環が起こります。

便秘症が起こりやすいのは、小学校入学頃の時期です。
生活習慣の変化で朝食を抜いたり水分を十分摂取しないなどの食生活や、集団生活の中で個室トイレでうんちをするのが恥ずかしかったりするため我慢してしまうなど、心理的な要因も便秘になってしまう原因としてあります。

子どもの便秘の治療

まずは、腸に溜まっている便を出すために浣腸を使用します。
また、うんちを出しやすくするお薬として、便を柔らかくする薬や、腸を刺激して便を出す薬などを処方します。

ご家庭で気を付けること

便秘症の改善にはやはり日常生活の改善が必要です。
早寝早起きなどの規則正しい生活をすることやバランスの取れた食事はもちろん、朝食後にトイレに行く習慣をつけたり、運動をする習慣をつけることで腸の運動を活発にします。

小さなお子さんや赤ちゃんであれば「のの字マッサージ」が有効です。
仰向けに寝かせておへその下あたりから「の」の字を書くようにやさしく動かしてマッサージすることで腸を刺激します。

赤ちゃんであれば、綿棒浣腸も有効です。綿棒にワセリンやベビーオイルなどを浸し滑りやすくし、肛門から1cm程度挿入することで刺激します。
強くすると傷つけてしまいますので優しく行いましょう。

便秘症を放っておくと悪化し悪循環になります。
また排便習慣が身についていないとイライラしたり学習を阻害する要因となります。
便秘症でお困りの方は一度当院までご相談ください。

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