水ぼうそう
水ぼうそう
水ぼうそうとは、直径3~5㎜程度の発疹が全身に発生します。
発疹は小さな丘疹で、水ぶくれを形成したり、かゆみを伴ったりします。
かさぶたとなって治るのが特徴です。
現在ではワクチン接種により患者数が大幅に減りましたが、ワクチン接種が始まる前は15歳になるまでの約90%のお子さまが水ぼうそうを発症していました。
水ぼうそうは一度かかると免疫を獲得します。
水ぼうそうはヘルペスウイルスの一種である水痘帯状疱疹ウイルスが原因です。
このウイルスが初めて感染した時に水ぼうそうとして発症します。
強い感染力を持っているため集団生活をする学校や保育園などで流行します。
水ぼうそうの感染経路は、咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる飛沫感染や、空気中に漂うウイルスを吸い込むことによる空気感染、水疱や粘膜の排出物に触れることによる接触感染があります。感染力が非常に強く、すべての水疱がかさぶたになるまでは、他の人に感染する可能性があります。
潜伏期間は10日~21日で発疹が現れる前に軽い頭痛、中等度の発熱、食欲低下、全身の倦怠感などが現れることがあります。その後、38℃前後の発熱、全身に発疹ができます。発疹は口の中や頭皮などにも及び、数日かけて新しい水疱が次々とできた後かさぶたになり、全て完治するまで1週間程度かかります。
稀に肺炎などを併発し重症化することがあります。
飲み薬とかゆみ止めの塗り薬を処方します。
かゆみを伴うので水疱を爪で掻いてしまうと化膿して悪化するため爪は短くしましょう。
赤ちゃんであれば体をひっかかないように手袋をしてあげるのも良いです。
かき壊すと少し跡が残ることもあります。
口の中にも水疱が出て痛いため水分補給が出来ず脱水症状になることがあるので注意しましょう。
また、水痘がかさぶたになるまではお風呂は控えた方が好ましいです。
保育園や学校は発疹が全てにかさぶたになったら登園(登校)可能となりますが、許可証が必要となることがあります。
水ぼうそう(水痘)にはワクチン接種が有効です。
定期予防接種は、1~3歳の間で2回(1回目と2回目の間は最低3ヶ月以上空ける)接種が必要となっております。
未接種者と発症者が接触した場合、3日以内にワクチンを接種する事で、発症を抑えたり、軽症化が期待できると言われています。
もしご兄弟が感染した場合には接種についてお早めにご相談ください。
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